- 2019年7月19日
- 2024年5月21日
自社ホームページを作ったので、会社がホームページを作るタイミングについて考えた
今月ヒマだったことがきっかけで、会社のホームページを作ることにしました。フリーランスのころから合わせると和田工房として営業してきて10年近くになるのですが、初めて自社ホームページです。企業が本当にホームページを作ろう!と思うタイミングってこんな時なのかなと思ったので、記念すべき和田工房ブログ一発目に投稿したいと思います。
Contents
ホームページを作ったきっかけ
株式会社和田工房は僕が個人事業主として2009年に一人で始めた会社です。前職の職場のつてや知人の紹介で仕事をいただき、2013年に一人、2018年もう一人と採用し、今年の2月に法人化をしました。
個人事業としてやっていたころも月によってはポツポツとヒマなことってあったのですが、「新規顧客を開拓して売り上げをアップしよう!」とか「会社を大きくしよう!」という気持ちがありませんでした。「下請けの仕事は作っても成果がわからないので元請けのほうがいいな」という思いはありましたが、暇なときはむしろ「ラッキー!」と思って散歩をしていました。
雇用しているスタッフ2名になった、法人化したことが主なきっかけで、
・ブラック企業といわれたくない
・スタッフの給料高い会社のほうがかっこいい
・もう少しキレイなオフィスで仕事したい
・そのためにはもう少し売り上げを上げる必要がある
でも自分で営業はやりたくない。と感じるようになったのです。
正しくホームページを作れば大きい成果がでることはわかっています。
僕のキャリアのスタートはSEOに強い制作会社でした。SEOという言葉がまだ今ほど一般的でなかったころに、中小企業のためにSEOを意識したホームページを作っていました。売り上げの99%を既存顧客に依存していた企業が新規顧客からの売り上げを50%以上にアップしたことや、リニューアルのでホームページからのお問い合わせが数倍になったこともあります。
しかし、いざ自分の会社のホームページを本気で作ろうと思うと「これ以上仕事が増えて対応できるのかな」「原稿書くのが大変」なネガティブな考えが沸いてきます。
そんな時に「あ、やっぱりホームページ必要だわ」と肩を押してくれた考え方がTacの中小企業診断士講座の企業経営理論の中ででてきたゴーイング・コンサーンという考え方です。
企業の使命は『永続的に発展する事(ゴーイング・コンサーン)』
個人事業主の時には意識していませんでたが、法人化して初めて会社である意味って何なのかなと考えるようになりました。
「紹介のみでこの先やっていくのは限界がある」
「新たな顧客を開拓しなければ衰退する」
企業の使命は「永続的に発展する事」そのためは投資が必要となる。
ほとんど資金の無い当社ですが、ホームページを作る技術と時間はあります。新しい技術の勉強をするか?自社のサービスを作るか?という考えもありましたが、今回はそのリソースを自社のホームページ制作に投資することにしました。
ホームページを経由でのお問い合わせを増やすことで、新規顧客を開拓し、既存顧客からの売り上げに依存する度合いを下げることで、売り上げが安定し、今後、会社の規模を拡大する(といっても10人くらいまで)の採用計画や投資計画を立てやすくなるはずです。
他の会社が本当にホームページが必要と思うタイミングってどんな時だろう?
企業がホームページを必要と思うタイミングは「創業時」、「事業が軌道に乗ってきたとき」、「売り上げが落ちてきたとき」、当社のように「特に業績が悪いわけでは無いけどなぜか暇なとき」など色々ま理由があると思います。
例えば、創業間もないころには会社の体裁を整えるためにとりあえずのホームページを作られることがあります。このタイミングではホームページはまだ成果を出してくれる営業ツールではなく、会社概要や場所を調べる際に使われる程度の存在です。jimdoやwixなど利用してで自分で作るようなタイプのホームページです。
「中小企業の成長と投資行動に関するアンケート調査」によると半数以上の企業がホームページを持つ目的を「顧客を獲得し、売り上げを上げること」としています。
中小企業の成長と投資行動に関するアンケート調査
- 1位.営業力・販売力の強化(52.9%)
- 2位.売上の拡大(40.4%)
- 3位.顧客満足度の向上・新規顧客・新市場開拓(37.8%)
- 4位.従業員の意欲・能力向上(10.5%)
- 5位.社内の情報活用の活発化(9.3%)
- 6位.製品・サービスの高付加価値化(9.1%)
- 7位.企業間連携の促進(6.3%)
- 8位.ノウハウ等の明示化・共有化(4.3%)
- 9位.利益率・生産性の向上(3.3%)
- 10位.コスト削減(2.1%)
資料:中小企業庁委託「中小企業の成長と投資行動に関するアンケート調査」(2015年12月、(株)帝国データバンク)(注) 複数回答のため、合計は必ずしも100%にはならない。
こんなことに気をつけてホームページをつくってます
目的を明確にする
これは当然ですね。まずは何のために作るか。「お問い合わせを増やすため」です。
さらにホームページ経由での売り上げ目標は「月間100万円」を目標としています。
ターゲット
和田工房サービスのターゲットは中小企業です。その中でも従業員数20人までくらいの会社の経営者の方にホームページを見てもらいたいと思っています。なのでコンテンツの内容も割と自分と同じ立場の経営者向けに書いています。
なぜこういうターゲットに設定したかというと、
1.同じような規模の会社であれば同じような悩みがあって、共感できるのはないかなと思ったから。
2.会社が小さいほうが意思決定が速い。さらに経営者であればもっと早い。
3.会社の内外に利害関係者が少ないため効果が高いことを合理的に判断してくれそう。
という理由からです。
なんといってもコンテンツが一番重要
中小企業のホームページはコンテンツを見てもらうことが重要です。洗練されたデザインや派手なアニメーションが実装されたサイト。企業や製品のイメージの向上(ブランディング)が目的であればこういった演出は有効でしょう。しかし、「新規顧客を獲得する」という目的の場合は不要です。演出よりも内容に時間とお金をかけたほうが効率がよいと思っています。
なのでデザインはシンプルに。Photoshopで静止画のデザインを作ることはせずにほとんどインブラウザデザインで作成しています。
でも正直もう少しデザイン凝りたいという気持ちもあるので、ある程度コンテンツが整ったらデザインも手を入れていきたいと思っています。
適切なキーワード選定
現時点では「渋谷or東京」+「キーワード(ホームページ制作とかSEOとか)」、で狙っています。Web制作ではなくて検索結果の上位に表示されても誰もアクセスしないようなキーワード。競合が多すぎるビッグキーワード。これらは明らかにキーワード選定の失敗です。だとすると検索回数が少ないけと競合がまだ少ない「渋谷」+「キーワード」などで上位に入れば月に数件のお問い合わせを得られるのではないかなと思っています。
現時点でのホームページの効果
自社のホームページを公開したのは2019年の6月17日。最初はTOPページのみの状態で公開して、それから少しずつページ数を増やしています。
2019年7月23日の時点でSearchConsoleにインデックスされたページ数は30ぺージ。一日のセッション数は1~2程度。ブログの投稿、サービス内容ページの情報を推敲・充実させることに注力している段階です。
今のところホームページの効果は全くありませんが、1カ月くらいだとこんなものですね。
自社ホームページの効果は定期的にブログに投稿していきます。